夫に罵声を浴びせ続けた末に差し出された一枚の紙。全てを受け止め覚悟した妻だったが…

2015.10.02 topics

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何を言ってる?
早く中身を見て。
 

 

今更離婚届の内容を確認しろとでも?そう納得のいかない顔で封筒から紙を取り出し見てみると、そこには全く想像も出来なかった物が入っていたのです。

 

 
辞令 

 

そこには、新部署の部長を命ずる辞令書が入っていました。
夫は続けて、

 

 
どうだー!やったぞ!!
俺はヒラじゃなくなった(笑)

プロジェクトを立て続けに成功させて異例の飛び級だって!
 

 

と、重い空気を一掃するかのように笑顔で無邪気に話、続けて真面目な顔をしながら、

 

 
今までごめん。
これからもっと頑張るから、欠かさず作ってくれている弁当、これからも俺に作ってくれよな。
イライラさせて来てごめん。
 

 

私はこの言葉で、何かが吹っ切れたのか、長い間夫の前で見せていなかった涙が自然とこぼれおちてきました。
 
決して本心で給料に不満足だとか、昇格しない事に嫌味を言っていたわけではありません。
女性の方なら、少しはご理解いただけるかもしれませんが、思ってもいない事を強く嫌味にぶつけてしまっていただけなんです…
 
もちろん私の最低な性格が引き起こした結果論であり、夫は何一つ悪くないです。
良い話でも、感動する出来事でもありません。
ただ、私は自分の惨めな醜態を事例としてでも世の夫婦やカップルに一つだけ伝えたいです。

 

 
大事な人は、失ってから気付くもの。
そばにいる時は、ワガママや卑屈や嫉妬から思ってもいない態度や言葉を発しがちですが、これも手遅れになる前に素直になる事が大事です。
 

 

素直。
この言葉が救うものは絶大です。
 
私のような素直になれない人間にはならないで欲しい…そう強く願います。

 


Writing by Yoshiko Kimura


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