余命宣告を受けた12歳の息子が決断した思い 母は受け取った手紙に書かれた2行の言葉に涙する

2015.10.17 topics

sam1

 

『たった2行の最後のお願い』

 

 
僕の心臓、「いしょく?」してくれないかな?
心臓が悪くて困ってる人に。
 

 

息子は、もうこの時既に自分の死を悟っていたのかもしれません。
後に、なぜ心臓移植の事を知っているのか聞くと、テレビ番組の特集で海外の心臓移植に関する番組を見た時に知ったそうです。
 
私たちは反対しました。
しかし、息子の気持ちや意思を無下には出来ないと、担当医に本当にそれが可能なのかと、息子からの意思を伝えました。
 
残念な事に、息子の病状から心臓移植が出来る可能性は低い事も知りました。
しかし、他の臓器移植であればもちろん可能だと。
 
息子の意思を尊重するべきなのか…
夫と毎晩の様に悩みました。
 
そんな時、息子から2回目の手紙をもらったのです。

 

 
お母さん、お父さんありがとうね。
毎日会いにきてくれて、ありがとう。
ヤクルトはもうやめちゃった?
僕のせいで、ごめんなさい。
お父さん、最近髪の毛が白くなった。
でもカッコいいよ!学校行きたいな。家に帰りたいなー。
これからもお母さんとお父さんとずっと一緒にいたいなー。
心臓移植が出来ればまたお母さんとお父さんに会えるよね?
一生のお願いだよ。

 

 

実際に息子からもらった手紙は、色鉛筆で画用紙に書かれたものです。
覚えたての漢字と平仮名で一生懸命今の気持ちを表したその手紙に、胸が締め付けられる想いでした。
 
どうしても、そんな息子に心臓移植が出来ないという事実を伝える事は出来ませんでした。
なぜなら、それが息子にとって唯一の希望の様になっていたからです。

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