有給を2日取り、いつもと変わらず憂鬱な面持ちで出社して席に着くと、ある異変に気づきます。
それは、僕を喜んでイジメている同僚と上司の席が…無い。
無いと言うより、正確には何も置かれていない状態。
不思議に思い誰かに聞こうと辺りを見渡すと、笑顔で私の方に近寄ってきた1人の男性…
「おはよう‼︎」
この元気な声の主こそ社長本人。
ニコニコしながら私に近付き一言。
社員一人一人の声は覚えている。
もちろん名前もな。
トイレは用を足すところだ(笑)
嫌な事があれば遠慮せずいつでも打ち明けて来い。
こうボソっと話し、去って行きました。
社長は、あの時トイレで、
おーい、そーゆーのやめろよー。
顔も名前も分からんからとりあえず見逃してやるから出てけー。
ああ言っていたにもかかわらず、そこにいたのが誰なのか分かっていた様です。