「いいのよ、やめなさい。」
そう静止する母の手を振り払い、この大学生に強く詰め寄る女の子の威勢は凄まじかったです…
言いたい事あるなら堂々と言えば!?
なんでそんなワザとらしく言うの。
女みたいね!
このシール見えないの?
妊婦さんは座ってもいいんだよ!
これ、読めないの?
そう言って指差したのは、優先座席の窓に貼り付けてあるシール。
そこには、確かに妊婦さんを含め優先座席を必要としている人や、優先的に席を譲るべき人が示されていたのです。
この女の子の気迫と、ごもっともな言葉に、大学生らしき数人はまったく反論出来ず苦笑い。
その内の1人が渋々女の子を宥めるように謝っていました。