あるお宅の子ネコを飼っている女性のエピソードをご紹介します。
子ネコは特に病気もなく、昨日までは元気いっぱいに走り回っていたのですが、突然2回も嘔吐し、走り回ることなく、グッタリとしていました。
飼い主さんは心配になり、病院へと連れて行き検査をしてもらったものの、原因がハッキリとわかりません。
しかし、血液検査の結果を見て獣医は驚愕。
なんと腎臓がほとんど機能していなかったのです・・・
昨日の朝までは何の異常もなく、元気そのものであった子ネコが、一晩のうちに突然尿毒状態に陥ってしまいました。
まず考えられるのは、腎毒性の何かを食べたことによる中毒。
獣医は、
「ネコが変わったものを食べませんでしたか?」
飼い主さんはこの質問に対し「特にない」と答えたそうです。
しかし、話を聞いていくうちに、法事でユリの花をもらってきたことがわかりました。
原因はそれだと考えた獣医は、花弁や葉っぱにネコが噛んだ後がないか調べてもらうと、葉っぱのあちこちに噛んだと思われる歯型痕が多数発見されたそうです。
子ネコはユリを食べた事により急性腎障害を起こしていました。
原因がわかり、大阪府立大学付属獣医臨床センターに搬送されたものの、既に手遅れでした。
治療の甲斐なく天国へと旅立ってしまったのです。