無事に入社試験を行う本社へ到着した彼は、順次通り第二試験の面接へ。
他にも2名と、計3名でのグループ面接。
どんどん面接が進む中、その面接官の1人でもある役員の方がある質問をしました。
今日、大雨でしたが、ここまで来るのに怪我や不憫な事はありませんでしたか?
この質問に、彼はふと思い出した朝の満員電車での出来事とおじさんの事を思い出したそうで、その事を面接官に伝えたそうです。
そしてその事を話している時、面接官が一言遮ります。
あれはね、下手をすると大怪我をしかねない。
これからの長い社会人人生の中でも、相手に怪我をさせたり、不測の事態に見舞われる事は多分にあるでしょう。
そのために、私たちのような保険会社が必要とされているのですよ。
でもそれを君が理解して、忘れなければそれでいい。
既にお気付きの方もいるでしょうが、この面接官で役員の方こそ、彼が朝の電車で突き飛ばして小笑いしてしまったおじさんだったのです。
彼は、今でもよくその話をするそうです…