3月末で桜が咲き始めるという時期もあり、その日の気温はかなり高かった。
そのため私は、かなりの汗を流している。
皆さんも汗を流しながら歩いているスーツ姿の方々を見たことがあるのではないだろうか。
まさにその姿。
両手で大量の荷物を持ちながら、ボサボサの髪の毛。
そんな私の姿を見兼ねた各取引先の担当者たちは「冷たいコーヒーでも飲みますか?」と声をかけてくださる。
おぉ、何ともありがたいお言葉。
しかし私は恥かしながらコーヒーが苦手。
失礼ではあるがいつも出して頂くコーヒーは口をつけない。
とはいえ、この日はさすが喉が渇いた。
『ちょっとコーヒーは苦手なもので・・・、お水をいただけないでしょうか?』
何度も足を運んだことのある取引先のだったため、快くお水をくれたのだ。
とても冷えた水で、カラカラになった喉を潤す。
美味い。
本音を言えばもう一杯欲しい。
しかし、ここは取引先だ。
そんなことは言えない。
一気に飲み干し「ありがとうございます」と発した私は、世間話を踏まえながら仕事の話を始めた。
このやりとりを3つの取引先で行った私。
しかし思い返してみれば、どこの取引先も見える限りには給湯室はなかった。
あのキンキンに冷えた水はどこから出てきたのだろうか?
部屋のレイアウトを思い出しながらあることに気がつく。
水の詰まったタンク、そしてその下には水を出す機械が取り付けられている装置があったな・・・。
ウォーターサーバーだ。
近年、安心安全で低価格を売りにしているウォーターサーバーを設置している会社が増えてきたと思う。
どうやら私が頂いた水はウォーターサーバーから汲まれた水だったようだ。
これだ。
いつもの日常とは違う点はこれしかない。
このトイレを往復する1時間の苦痛。
そしてドラマが見ることのできなかった怒りの矛先を見つけたのだ。
しかし、何故ウォーターサーバーの水を飲んだことで腹痛を引き起こしたのだろうか?
そこで私はウォーターサーバーについて調べてみることに。
するとそこには私の知らない衝撃を受ける事実がたくさんあったのだ・・・