僕の朝起きる時間は仕事の兼ね合いで早すぎるため、まだ妻は起きてない。
もちろん子供たちまだ起きていない。
そんな毎日を送っている僕は家族らの寝顔を見ながら、
『そいえば子供たちと最後に話したのはいつかな?』
なんて思いを馳せながら、朝食の準備を始めました。
新聞読みながら朝食を食べ、音量をギリギリまで下げたテレビニュースを見ながら身支度。
そして、静かに玄関の扉を開け、
『いってきます。』
と心の中で呟く。
これが僕の毎朝の流れでした。
そして毎日、同じ時間の電車、同じ車両に乗れば大体いつもの顔ぶれが並んでいます。
通勤電車の中では、新聞を読む人もいれば熟睡する人も。
その顔はどこか疲れ切った様子でした。
見慣れた光景なのですが、今日はいつもに増してその光景が脳裏に焼きついたのです。
電車を降り、徒歩で5分の会社に到着。
始業時間まで同僚たちとコーヒーを飲みながら世間話をする。
これが僕の朝の毎日の日課でした。