強制妊娠、出産を繰り返された母犬の末路。韓国で行われている『子犬製造工場』に憤りの声続々

2016.05.23 topics

sam3

 

そうやって生まれてきた子犬たちは、すぐさま母犬から引き離され、「代理母」と呼ばれる別の犬のもとで育てられるそうです。
 
そして、母犬はまた強制的に妊娠と出産を繰り返す。
 
最終的に、妊娠も出産もできなくなった年老いた母犬は、食用犬として売り飛ばされて最後を迎えます。
犬をまるで機械のように扱う子犬製造工場は、犬たちにとって生き地獄としか言えないような環境だったのです。
 
この取材は「スジ」という名の犬の生い立ちを追うとこから始まっています。
年齢的に出産が難しく、食用として売りに出されていた8歳のスジは奇跡的に救出されました。
 
救出直後の腹部には異常な数の手術痕があり、脱腸、腫瘍などの問題があったそうです。
 
そして恐ろしいことに、内情の状態を知る獣医は、

「誰かが内蔵を全部出してから、ぞんざいに放り込んだようにもみえた」

と話すほどでした。
 
番組放送後、視聴者からの反響はすさまじく、子犬製造工場に対する怒りの声が多数寄せられたそうです。
 
現在、韓国では子犬製造工場撲滅のための「動物保護法改正」を求める署名運動が起きています。
 
また近年、韓国では、痛ましい動物虐待が絶えません。
 
先日も釜山で頭蓋骨が粉々に砕かれた子猫3匹が路上で死んでいるのが見つかったほか、先月の国政選挙中、ある候補者が犬をボコボコに殴ったことが発覚したのだと言います。
 
このような痛ましい事件が起きる理由はいろいろありますが、そのひとつとして挙げられるのは

「動物の命の尊厳に対する認識不足」

ではないでしょうか。
 
世界各国では、このような動物の命を尊重できない人間が多く存在するという事実だけでも胸が痛くなります。
 
ペットを販売するために、繁殖を行うブリーダーの中には、このように悪質な人間も大勢います。
この話は韓国だけではなく、日本にも当然存在するのです。
 
そして売れなかったペットたちは保健所に引き取られ、殺処分されるということもあるのだとか・・・
 
動物にも人間同様の命があります。
このような心のない行動が世界からなくなることを心から願っています。

 


Writing by S.Shingo of cadot


出典:日刊サイゾー


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