私もケガをし、娘に障害が残るとなれば、当然一言言わなければ気がすみません。
「今回、飲酒運転をされていたということで、それがキッカケで私の娘に障害が残ってしまいました。
どうしてくれるのですか?」
言っても何も解決しないのはわかっていました。
しかし、この怒りをぶつけないと私の気が治りません。
すると男性は、俯いたままの状態で、このような発言をしたのです。
「命があってよかったじゃないか。」
この発言に対し、私は完全にキレてしまい、怒鳴り声をあげました。
「あなたが飲酒運転なんてしなければ・・・!!!」
すると男性は、
「俺の娘は死んでしまった。
それに比べたら・・・」
夫から話は聞いていましたが、事故当時、相手は飲酒運転をし、さらには助手席に娘を乗せていたそうです。
この事故で、男性の娘さんは頭を強く打ち死亡。
飲酒運転を軽い気持ちでしてしまったことによる後悔で、まともな会話ができない状態になってしまったようでした。
数ヶ月後し、事故の処理が全て終わったころに、痩せこけた男性が礼服に身をまとい謝罪をしにきました。
後に聞いた話では、男性は妻が蒸発しており、男手一つで娘を育てていたそうです。
そして、仕事がうまく行かないこともあり、お酒に溺れることが多かったのだとか。
事件を起こした当時は、飲酒運転がダメということも判断できないほどの酔いだったそうです。
しかし、状況はどうあれ、飲酒運転には変わりありません。
これだけ取り締まりが強化されているのにもかかわらず、今もまだ飲酒運転により事故が後を絶たないと聞きます。
飲酒運転をしたことで、大切な娘の命を奪い、私たちの娘にも障害を負わせたのです。
私は決して飲酒運転を許すことはできません。
法的な処置ももちろんですが、ドライバーである私たちに、飲酒運転を根絶させるような施作が一刻も早く取り組まれることを願うばかりです。
Writing by Takafumi Maeda of cadot
提供:伊藤 明菜
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