母親に「ねぇ、お父さんどこいったの?」と聞くも、「連絡、取れないのよ」としか返答しない。
最初はせいせいとしていた彼女ですが、徐々に気になるようになりました。
「もしかして、私が消えろとか言ったからかな…」
毎日、母親に父の存在を聞いても元気の無い顔をして「音沙汰ないのよ」の繰り返し。
父が姿を消してから半年が過ぎようとした頃、私がバイトを終え帰宅すると、玄関には見覚えのある靴が…
「お父さん!?」急いでリビングへ駆け込むと、そこにいたのはお父さんではありませんでした。
「何だ、お客さんか」ため息をついた次の瞬間、ありえない事態が起こったのです…
「久しぶりだな」
「…」
「え?」