『全部聞こえていたよ』12年間の昏睡状態から目覚めた息子。息子が話す内容から衝撃の事実が明らかに・・・

2016.07.29 topics

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しかし、意識を取り戻したことを伝えようにも、声を発することも、視線を変えることもできなかったのです。
 
そうしてマーティンさんは、自分の意思を伝えることが一切できない状況「閉じ込め症候群」と呼ばれる状態になってしまいました。
 
そうして意識を取り戻したマーティンさん。
徐々に意識が回復していき、19歳になることには自分の状況を完全に把握できるようになっていたそうです。
そして、自分の存在が家族の負担担っていることに苦しんだと言います。
 
マーティンさんにとっても、家族にとってもお互いが辛い日々を過ごしていると、追い詰められたジョアンさんがトンデモナイことを口にしてしまったのです。
 
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心身ともに追い詰められていたジョアンさんは、息子の前で・・・
 

 
「死んでくれたらいいのに・・・」
 

 
とぼやいてしまったそうです。
 
この言葉は本心ではないでしょう。
しかし、容態の良くならないマーティンさんの看病に精神的に追い詰められたしまっていたが故に、出てしまった言葉でしょう。
 
マーティンさんは目の前でそんな言葉を言われてしまったのです。
 
彼は当時のことをこのように話しています。
 

言われた通りにしたかった。
人生を終えたくて仕方なかった。
こんな言葉を聞くのに、耐えられなかった。
母親の言葉を聞いて本当に悲しかったけど、でも彼女がなぜそんな事を言ったのか僕にはわかったから恨んだりなんかしていなかったし、それどころか自分の気持ちを伝えられない方が悲しかったよ。

 
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後に、マーティンさんが本当は意識が戻っていた事を知ったジョアンさんは、涙を流しながらインタビューに答えています。
 

私は彼がまさか聞こえているなんて思いもしなかった。
私は何て酷いことを言ってしまったんだろう。
マーティンには本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。

 
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さらに、マーティンさんは意思を伝えられないという中で起きていた、衝撃的な事実を告げました。
 
マーティンさんの看病生活の最中、看病に心身共に疲れていた家族は、時に数週間マーティンさんを施設に預けることもありました。
  
しかし、この施設はマーティンさんを人形のように扱う最悪の施設だったのです。
生活の殆どをこの介護施設で過ごしていたマーティンさんは、職員からの身体的虐待や言葉の暴力、さらには性的虐待まで受けていたと言います。
  
両親はそんな実態を知る由もなければ、マーティンさんがその事実を伝えることもできなかったのです。
  
そして、意識を取り戻してから約10年、25歳になったマーティンさんは誰かが自分の変化に気づいてくれるはずという希望を失っていたと言います。
 
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そして、ある女性との奇跡的な出会いがマーティンさんの運命を変えたのです。
 
何の希望も見いだせないでいたマーティンさんでしたが、彼の運命を変えた一人のある女性との出会いがありました。
  
その彼女の名は、アロママッサージを担当する介護士のヴァーナさん。
ヴァーナさんはそれまでの介護士とは違い、マーティンさんをモノのようには扱いませんでした。
 
まるで友人であるかのように話しかけてくれたのです。
 
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