ヴァーナさんは長い間、マーティンさんの顔を見ながらコミュニケーションを図っていました。
そうして、顔を見ているうちに、ある疑問を持つようになったのです。
ヴァーナさんは、とある大学の重度障害者用センターにマーティンさんを連れていき、意識があるかどうかの検査を受けさせることに。
そして検査の結果、マーティンさんに意識があることが発覚したのです!
この検査結果を知ったジョアンさんは再び仕事を辞めることを決心し、一日中マーティンさんに付き添うようになりました。
そして、一緒にコミュニケーションの訓練やリハビリに励みました。
そして、リハビリを開始してから1年が経った頃、マーティンさんは赤外線で画面のキーボードの文字や画をポイントし、意思を伝えるコンピュータを入手し、それを用い、会話することができるまで回復しました。
そして、想像も絶するような痛みに耐えながらもリハビリを続けたマーティンんさんは、5年後に自分の手でキーボードを打ち、パソコンを使いこなせるようになったのです!
その後はパソコンの情報処理を専門的に学ぶために大学で勉強し、フリーランスのウェブデザイナーとして活躍しています。
さらに、妹の紹介で知り合った女性と結婚し、現在はイギリスで暮らしているそうです。
一時は植物状態だったマーティンさん。
そこには想像を絶するような苦しみがあったでしょう。
そして、マーティンさんの家族のように愛情ではじめた介護でも、両立が出来ずに仕事を辞めなければならなかったり、金銭面の問題から施設に入れられなかったりなど、様々な理由から追いつめられ、精神的に壊れてしまうのです。
母親の辛い言葉がありましたが、そこまで母親を追い詰めてしまう状況になってしまう介護への在り方に疑問を覚えざるを得ません・・・。
長い年月、意識不明で過ごしたマーティンさんとご家族に、これからは幸せな日常が待っていることを心から願います。
Writing by S.Shingo of cadot
出典:‘Ghost Boy’ Survives Over A Decade Trapped In His Body | NBC Nightly News
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