お釈迦様のことが大嫌いな男が、大衆の前で激しく罵倒!するとお釈迦さまは…

2016.08.04 topics

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「もし他人に贈り物をしようとして、その相手が受け取らなかった時、
 その贈り物は一体誰のものだろうか」
 
こう聞かれた男は突っぱねるように言いました。
 
「そりゃ、言うまでもない。
 相手が受け取らなかったら贈ろうとした者のものだろう。 
 わかりきったことを聞くな」
 
男はそう答えてからすぐに
 
「あっ」
 
と気づきました。
 
お釈迦さまは静かにこう続けられました。
  
「そうだよ。
 今、あなたは私のことをひどくののしった。 
 でも、私はその ののしりを少しも受け取らなかった。
 だから、あなたが言ったことはすべて、
 あなたが受け取ることになるんだよ」
 
人の口は恐ろしく無責任なものです。
 
ウワサとか陰口というものは、事実と違ってずいぶんとでたらめなことがよくあります。
 
ウワサや陰口だけではありません。
 
図太い神経の持ち主で、目の前にいる相手に向かって直接ひどいことを言う人もいます。
 
「それ、私の上司です」
 
と苦笑いしたくなる人もいるかもしれません。
 
自分を非難されるようなことを言われたら、たいていの人が、ダメージを受けます。
 
傷ついて落ち込んでしまったり、腹が立ってイライラしたりすることも
あるでしょう。
 
しかし、お釈迦様は違いました。
 
人前で恥をかかされることを言われても、ちっとも動じません。
  
その場を立ち去ることもせず、ジっと相手の話を聞いているのに口応えもしません。
 
それでいて、まったく傷ついたり怒ったりしないのです。
 
お釈迦さまは、相手の言葉を耳に入れても心までは入れず、鏡のように跳ね返しました。
  
なのでまったくダメージを受けないのです。
 
言葉は時として、人の心を傷つけることのできるナイフになります。
  
しかし、心がナイフより固くて強ければ、痛くもかゆくもないのです。
 
ひどいことを言う相手を責めても仕方ありません。
 
それより自分の心を強くする方が簡単で効果的です。
 

 

すごくいいお話でした。
 
社会に出て働いていると、自分とは反りがあわない人と付き合わないといけないこともあります。
 
もちろん自分から相手を罵るなんてことはあってはいけませんが、自分がそう心掛けていても、相手の方から心無い言葉を投げかけられるかもしれません。
 
しかし、そこで言い返してしまっては、結局自分にとってもマイナスでしかありません。
 
そんな時には、感情的に言い返すのではなく、何を言われても相手の言葉を受け取らない心の強さを身につけたいですね。
 


Writing by Y.sato of cadot


出典:変わりたいあなたへの33のものがたり


画像引用元:http://woman.excite.co.jp/article/love/rid_Cafegoogirl_88563/


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