なぜ、レーシック手術は消えた? 年間45万の利用者が5万に減った3つの理由

2016.08.06 topics

sam

 

 

レーシック手術とは

 

レーシックは、近視、遠視、乱視など、目の網膜にピントが合わず、画像がぼやける「屈折異常」を矯正するために行う手術。屈折異常を矯正する方法としては、他にメガネとコンタクトレンズがある。
手術は、角膜にレーザーを照射して屈折を矯正するもの。手術自体はそれほど難しいものではなく、15分ほどで終わり、眼科の手術としてすでに確立された術式という。
 
このレーシック手術は、米プロゴルファーのタイガー・ウッズや、伊サッカー・ACミランの本田圭佑選手ら国内外のアスリートが施術を受け、知名度が上がりました。
 
そのため、平成20年には年間45万人の利用者がいたようです。
しかし、最近レーシック手術という言葉を聞かないため、調べてみると、なんと平成26年には45万人いた利用者は5万人にまで減少していたのです。
 
この減少には、どんな理由があったのでしょうか?
 

レーシック集団感染事件

 
平成20年の7月ごろから東京都にある眼科で手術を受けた患者の多数に角膜感染被害が発生しました。
この事態が発覚するまでの半年ほどで639人が手術を受け、そのうちの67人が角膜感染症などになり、そのうちの2人は入院。
 
この角膜感染症の発症は、衛生管理の怠ったまま手術をしたことがが原因とされており、レーシック手術自体の問題ではありません。
しかし、この一連の出来事により、「レーシックは危ない」と思った人も多いことだろう。
 

金銭面

 
平成20年といえば、皆さんご存知である「リーマンショック」が起きました。
実は、レーシック手術を受けていた患者数はリーマンショック後からだと言われています。
レーシック手術は保険適用外なため、手術費用は片目だけでも数十万と安くありません。
 
コンタクトやメガネの維持費とレーシック代を比較すると、将来的にはレーシック手術費が安くなります。
しかし、目の前で起こっている経済難の前で少しでも費用を抑えようとし、レーシック費用の投資はやめよう!などの理由により、手術を諦めた人が多いのではないかと言われています。

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