「ママが毎日作ってくれるご飯はねお前へのプレゼントなんだよ。
太郎が喜んでくれると思って嬉しい気持ちで作ってるんだ。
それは、お前がママのためにお花をつんでいるときの気持ちと同じだね。』
『うん。。(泣いている)』
主人は自分のしていたことの意味を理解した長男に対し、最後にこんな言葉を投げかけていました。
『ママはね、お前のために一生懸命作ったプレゼントをいらないって言われて、毎日自分で捨ててるんだよ。どんな気持ちかな。』
太郎は大きな声で泣きました。
「ごめんなさいママ~」と言いながら、泣きました。
主人の言葉。
向かい合う姿勢。
プレゼントという言葉。
全てが、長男に染み込んでいくのがわかりました。
しかし長男は泣きながらこうも言いました。
「ママといっしょにたべたかったんだもんー。
あちゅまれしてほしいんだもんー」
今度はこれが私に刺さりました。
正直、毎日の食事では次男にばかり気を取られていました。
ごはんをこぼすしまき散らすからといって、自分はほとんど座らず片付けてばかりで、ゆっくり食べることもなかった。
『お兄ちゃんは自分で食べられるから偉いね』という本意は『1人でしっかり食べてね』だったのかもしれない。
次男も一緒に食事をするようになってから、そういえば長男は「あちゅまれして」と言わなくなった。
『あつまれ』とは、お皿に散在しているご飯をスプーンでかき集めること。
昔はよく言ってたけど、成長したんだなぁなんて勝手に思っていました。
でも違った。
ママこそ本当にごめんなさい。
ごはんを食べなくなってしまったのには、とても大きな理由があったんだね。
どんなに凝ったご飯よりママがきみを想って、ちゃんと一緒に食べることが一番のプレゼントになるんだね。
長男は『あつまれ』をしてほしかったんだ。
3人でいるのにひとりぼっちを感じていたんだと気付けたのです。
それから私は長男とのご飯が楽しみになりました。
「ママのぷれじぇんとぜーんぶピカリン(残さずキレイに食べること)しちゃうもんね~」
とはりきってくれています。
普段はほとんど家にいない主人ですが彼もこうして大きなプレゼントをくれます。
家族のことをよく見てくれている。それが本当にありがたいし、一番効果的な育児をしてくれていると思います。
おむつを替えるよりミルクをつくるより、ずっとね。
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お母さんのことが大好きな長男くん。
息子たちに精一杯の愛情を注ぎ旦那さんへの感謝の気持ちを忘れないお母さん。
家族みんなのことを大切に考え、暖かく見守っているお父さん。
それぞれが思いやりの心を持っていてとても素敵な家族ですね。
家族が本音で話し合うことの大切さを改めて教えてくれる、素敵なご家族のお話をご紹介しました。
Writing by Y.sato of cadot
画像引用元:http://koarubiyori.jp/care/15735
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