タモリさんの人生を変えた『ホテルの半開きのドア』の話にグッとくる。

2016.10.08 topics

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早稲田大学を中退したタモリさんは故郷の九州に帰り、
いろいろな仕事を転々としていたそうです。
 
保険外交員を3年務め、ボーリング場の支配人に。
ボーリングのブームが去った後は、喫茶店の支配人に、その後はガードマン、絵画のヌードモデル、さらにはヘビ使い、ヒモみたいなこともやっていたそうです。
 
明らかに変な人だったし、社会人的には落ちこぼれに属する人でした。
 
30歳になる頃には、さすがにこれでいいのだろうかと、自問自答することもあったそうです。
 
「タモリ」というダイヤモンドの原石が発掘されたのは、ほんの少しのきっかけに過ぎませんでした。
 
ある日、タモリさんは知り合いとホテルで飲んで、廊下を歩いて帰るところでした。ある部屋から賑やかな音が聞こえてきました。
 
「何だろう?」
 
鍵がかかっていなかったので、タモリさん思わず扉を開けてのぞきました。このときダイヤモンドは輝きだそうとしています。
  
そこはドンチャン騒ぎの真っ最中。
ゴミ箱をかぶって虚無僧に扮した人が、歌舞伎の真似ごとなどをしていました。
 
それを見たタモリさんは、ハッとしました。
 
「俺の感覚と同じじゃないか。これは俺を呼んでいる!」
 
虚無僧の真似をしてる人の頭からゴミ箱をとり上げ、自分も一緒に踊り始めたのです。突然乱入したタモリさんを、ひとりが冗談のインチキ中国語でなじりました。
 
するとタモリさんは、それより数段うまいインチキ中国で返答。
そこの一同と一瞬にして意気投合してしまったのです。
 
その一同とは、ジャズピアニストの山下洋輔さんとそのメンバーでした。

 
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