多くのメディアで報じられたベストベリィさんの「ボブ・ディランの振る舞いは無礼で傲慢だ」という言葉は、スウェーデン公共放送のインタビューで発言したもの。
これを聞くだけではボブ・ディランを非難しているようにも取れますが、実はこの言葉には続きがあり、ベストベリィさんは非難をしていたわけではなかったのです。
「でも、それがボブ・ディランという人間だ」
「この事態を予想してはいなかったが、彼は気難しいようだから驚きはなかったよ」
「我々は待つ。彼が何と言おうと、彼が受賞者だ」
「これは特殊な状況。もしかしたら、彼は式典ぎりぎりまで返事を引き延ばすかもしれないね」
先ほどの一言だけでは非難に聞こえますが、全文を見てみるとボブ・ディランを非難するどころか彼らしいやり方であることを尊重しているようにも感じられます。
この発言があったことを知っていたTwitterユーザーからはこのようなコメントが寄せられています。
ボブ・ディラン、ノーベル賞スルーで、傲慢だと委員長が発言の件。
選考したノーベル委員長のペール・ベストベリィ氏の発言を「無礼で傲慢だ。」とトリミングして書くのと、「無礼で傲慢だ。でもそれが彼ってものだ」と書くのとでは正反対だよ。
後者には、ディランへの愛情と尊敬を感じるよ。— いしかわひさし (@cQ_Q) 2016年10月22日
ちゃんとディランへの理解を示した上で、さらに彼が受賞者には
変わりないという発言。
責めてる人も多いけど、責められるべきはあのタイトルを付けたマスコミです。— route338 (@84_16Blues) 2016年10月22日
@cQ_Q 原文は One can say that… が付くようなので、なおさらそうですね。「無礼で傲慢」は委員長の意見ですらないという…
— ふぁい (@neconocc) 2016年10月22日
@xkim99 つまり委員長は「ボブディランは無礼や傲慢といったものとは無関係」ってちゃんと言い切ってるんですよね。むしろ積極的にボブディランを正しくリスぺクトしており今後についても敬意をもって接し続ける意思を示している。
— K.I.M (@xkim99) 2016年10月23日
ボブ・ディランのようなアーティストたちは賞が欲しくて歌詞を書いているわけではありません。
本人の意思とは関係ない場所での受賞になるため、本人にとって不本意だったのかもしれませんね。
ノーベル賞授賞式は12月10日にスウェーデンにて行われます。
ボブ・ディランがそれまでにどのような行動をとるのか、目が離せませんね。
Writing by S.Shingo of cadot
出典:Twitter
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