長男の彼以外が電話に出ると、即切れてしまう電話。
彼の成人式を目前に、突如掛かってくる様になったイタズラ電話の”掛け主”は、まさかの人物だった…
このイタズラ電話には特徴があり、何故か長男が電話口に出ると少し長く沈黙が続く。
家族の誰もがその点に気付いた時から、「相手は長男に用があるのか、または関係のある人間ではないか」そう思い始めていました。
しかし、その相手は長男の彼だけではなく、”家族全員に関わりのある人物”だったのです…
いつもの様にイタズラ電話が鳴り、イライラし始めていた彼が電話に出て、少し強めの口調で「誰だ!?」そう問いました。
すると、小声で「◯◯◯?(長男の名前)」と応答が…
「あ、そうですけど、どちら様ですか?」引用:原文
イタズラ電話じゃなかったのかな?と焦り、丁寧に聞き返した彼の耳に次飛び込んで来た言葉で、彼は受話器を落とす程驚く事に…
「分からないわよね…あなたの母親です。」
彼は、電話越しの年配女性が何を言っているのか全く理解出来ませんでした。
それどころか、本当にイタズラ電話だと思い「ふざけるな」と怒って言い返しそうになった瞬間、さらに被せてこう続けます。
「いきなりごめんね。もうすぐ20歳になるあなたの声を聞きたくて、電話してしまいました」引用:原文
その電話主は、彼が3歳の時に捨てられた母親だったのです。
思わず受話器を落とした彼は、頭が真っ白に。
それもそのはず、彼の母親は彼が生まれてすぐに父親の稼いだお金を浪費し、借金まで作った挙げ句に、離婚して母方に引き取られた彼をマンションの一室へ置き去りにして捨てていった人間。
そんな憎くて仕方のない母親から、約18年ぶりに電話が掛かって来たのですから…
少し冷静になった彼は受話器を持ち直し話しかけると、「おめでとう」そう言い、電話は切れました。
その日を境にイタズラ電話は掛かって来ていませんが、今彼は逆に呼びかけたいと言っています。
落ち着いて、話を聞きたい…
何で僕を捨てていったのか、直接聞いてみたい…
「最後にもう一度、イタズラ電話を掛けて来て欲しい」
Writing by Takafumi Maeda of cadot
画像引用元:beau.g-com
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