カティアの母親は、娘に残された時間を幸せなものにしてあげようと毎日が最後の日であるかのように愛情を注ぎました。
しかしカティアは医師の予想を良い意味で裏切り、順調に成長を続けました。
その後発覚したのが、彼女の場合は全身が早老症というわけではなく顔面の一部と皮膚のみが早老症の影響を受けているというものでした。
内臓や筋肉、骨などはいたって健康。
しかし、顔は老人、体は幼い子供というカティアの特殊な容姿はいじめの標的にされ、「おばあちゃん、どうしてミニスカート履くの?」「どうして子供のふりをしているの?」というような心無い言葉に幼い頃の彼女はよく泣かされてきたと語ります。
彼女は学校に通うようになって間もなく、自分と他の子の違いに気が付き始めます。
「学校で私は初めて、自分が他の子と違うことが分かった。振り向くたびに誰かが私のことを怖がっていた。こんな仕打ちを受けるほど、私が一体が何をしたの?ってよく考えたわ。でも私は容姿じゃなくて、知識、愛嬌、優しさで、この人たちに勝つことができればいいと思えるようになっていった。人にとって最も大切なのは魂だと信じていたから。」