保健室のベットの上でうつむきながら座る息子と、その横でワケを聞き出そうとしている担任の先生がいました。
息子の手は包帯でぐるぐるに巻かれ、目には大粒の涙が溢れる寸前で拳をギュッと握って我慢している様子でした。
先生から事情を聞くと、殴った理由をどうしても言わず、
僕が悪いんだ。
△△君(殴った友達)は悪くない。
この一点張りだそう。
埒があかないので、その日は連れて帰って私が家で話す事にしました。
そしてその夜、やはり事情を話さない息子についに私も激怒してしまい、怒鳴りました。
すると、ずっと我慢していた涙が頬をつたって流れ出し、今まで滅多に泣いた事のない息子が声を上げながら泣き出し、必死に友達を殴った理由を訴えたのです…