「最後くらい思いっきり言ってやろう。」と心にして、義理母に「話があります」と切り出すと、義理母は全てを悟ったかの様にこう言いました。
「これ、いるんでしょ?」と手渡されたのは、なんと離婚届。
続けて義理母はこう話始めました。
「あなたの気持ちは分かってる。私も嫁いできた身だから。だからあなたには優しくしたかった。でも、そうも行かない事情が出来てしまってね。私はあと半年程で死んでしまうから、早く教えたかったの。少しでも早く教えてこの世を去りたい一心で、焦るがあまりひどい言い方になってしまったの。強く言い過ぎたり押しつけてごめんなさい。」
何を言われているか分からなかった。
「え?」と返答しただけで、その場の状況と話が理解出来なかった。
「あなたにも、健康でいて欲しい。あなたには、健康でずっと息子の側にいて守ってあげてほしいの。」
何が何だかよく理解できないまま、言葉だけが聴き流れているような感覚。