南アフリカ出身のマーティン・ピストリウス(MartinPistorius)さんは3人兄妹の一番上で、健康でごく普通の子供でした。
マーティンさんは1976年に南アフリカのヨハネスブルグに生まれました。
彼は、機械技師の父・ロドニーさんとレントゲン技師の母・ジョアンさん、さらに妹と弟と共に何不自由ない生活を送っていたそうです。
しかし、12歳のときにいつもと同じように何事もない生活を送っていると、突如激しい喉の痛みに襲われました。
最初はただの風邪かと思いましたが、徐々に食欲が落ち、日中に何時間も眠ったり、歩くと足に激痛が走ったりと、風邪とは思えない症状が次々に現れるようになってくるのです。
ただ事ではないと感じた両親は数々の有名病院で診察や検査を受けさせましたが病名や治療法は判明せず。
さらにはイギリスやアメリカなどの国外の専門医にも助けを乞うたそうです。
そんな中、マーティンさんは思考力、そして記憶力までもが徐々に失われていき、やがてクリプトコッカス髄膜炎が発症。
そして、昏睡状態に陥ってしまいました。